鬼守の巫女

《……貴女の……信じるモノは……何?》

その誰かの囁きと共に、辺りが眩い光に包まれた。

そしてそっと目を開くと、そこには……知らない女の人の姿が見える。

「……ここは?」

キョロキョロと辺りを見回すが、そこには白い不思議な空間が広がっているだけで……何も無い。

魏戎も朧源も皆の姿も無い。

その白い空間には私と目の前に立つ女の人だけが存在していた。
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