鬼守の巫女
「……瑠愧大丈夫!?」
包帯だらけの痛々しい姿の瑠愧はやはりまだ体が痛むのか苦しそうに息をしている。
しかし瑠愧は私を見つめると、小さく手を上げて優しい笑みを浮かべた。
「……平気。あんな攻撃、大した事無いよ」
「何だって!?」
瑠愧のその言葉に小金井さんは片眉を吊り上げて表情を険しくする。
「ちょっと……今、最高に疲れてるんだから……喧嘩は止めてよね」
魅麗の非難の籠った言葉に、小金井さんは少し不満げに溜息を吐くと、地面に蹲る瑠愧を見つめた。