鬼守の巫女
「おはようございます……凪様」
そう後ろから声を掛けられ振り向くと、そこには木住野さんと小金井さんが立っていた。
「珍しいな、昇馬が朝から学校に来るなんて」
土室さんはそう言って少し驚いた様に小金井さんを見つめた。
小金井さんは眠たそうに欠伸をすると、少し不機嫌そうに眉を吊り上げ大きな溜息を吐く。
「稔が朝っぱらから迎えに来るんですよ。まだ寝るって言ってんのに……」
小金井さんはそう言って、更に大きな溜息を吐く。