鬼守の巫女

「まぁ、自由って言っても、色々規制もあるけどな。絶対的なルールで、巫女はこの街から出てはならないってのがあるし」

そう言って彼は困った様に笑うと、コトンと箸を机に置いた。

それと同じように箸を机に置く。

「もういいのか?」

「……うん」

そう小さく答えると、彼は近くに居た女の人を呼び止めた。
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