恋の旋律
♪広季♪
「うまくいったかな」
「だといいな」
俺らは、今日すでに有沢が居ない時に気持ちを聞いていた。
「うまくいってたら今度ホントのwデート出来るな!」
俺はニッと笑いながら言った。
「そだね………早いうちに行かなきゃ...」
「由菜...??」
「あっなんでも無いよ」
由菜がなんか元気無い。
きっと、なんかあるんだろうな…。
聞くのはなぜか、怖くて聞けなかった。
「由菜…キス、していい?」
「?うん」
俺は、強めに唇を重ねた。
「……っ」
何度も、重ねて、重ねて…。
なんか、そうしないと
いてもたってもいられなくなった。
夜中の空に、キスの音が響いていた。
そして、この時、すでに悲しい恋の旋律が流れていた。
それを知っていたのは、由菜だけ。
察したのは、広季だけだった。