恋の旋律
キスして、由菜の顔を見たら涙で頬が濡れていた。
「広季…ッ」
由菜は俺に抱き着いた。
「どうしたんだよ…」
「離れても、うちを好きで居てくれる?」
意味深なことを言い出す由菜。
「当たり前だろ?」
俺は、少し、察した。
「………よかった」
俺らは、静かに部屋に戻った。
カチャ...。
ドアを開けて、最初に見たのは渋川と有沢は抱き合って寝ていた。
……。
「「えええええ!!!」」
しばらくして、
「決して!不純異性交遊はしてません!!」
渋川が土下座して言った。
「まぁ、二人がラブラブになれたなら良いじゃん」
由菜がニコッと笑いながら言った。
さっきの表情をひた隠ししながら。
「良かったな♪」
俺も有沢と渋川がくっついたのは正直嬉しいし。
そして、四人が寝付いたのは4時を過ぎていた。