恋の旋律
悲しい別れの恋の旋律
♪広季♪
夏休みが終わり、学校が始まった。
クラスのみんなに転校のことを話し、由菜はあと残りの時間を楽しく過ごそうとしていた。
でも、時折見せる悲しげな顔は俺の心に針のように刺さる。
転校の話なんか無くなればいいのに………。
何度考えただろう。
由菜……行くなよ……。
「広季ッ」
由菜がいつの間にか目の前に居た。
「あっ由菜…」
「そんな落ち込まないで、空は繋がってるんでしょ?」
由菜は微笑んだ。
「そうだよ、空は繋がってるんだ」
俺らは、お互いそう励ましながら過ごしていた。