恋の旋律
近所の人に音楽プレーヤーにそのCDを入れてもらい、明日新幹線で聞くことにした。
なんかあっさり、別れてしまった。
なんか、こう………。
もっと、行かないでみたいな感じに言われたかった、なんて思ってる自分が居た。
(うちって自分で思ってるほど好かれてなかったのかな...)
うちは悲しくなった。
一人、ベッドで泣きながら夜を過ごした。
そして、次の日。
よく居た丘に来ていた。
此処からは学校も近くで見れるし、よく遊んだ町が見渡せた。
「そろそろ行くわよ」
お母さんがうちを呼んだ。
うちはもう一度自分の今町を見渡した。
次来るときは何年後だろう…。
高校卒業したらここの大学に入ろうかな…なんて考えながら、町を後にした。
「あっ、聞かなきゃ」
電車の窓から町を見ながら黄昏れていたうちは、CDを聞かなくては、と思い出した。
なにが入ってるんだろ…うちなんか想われてない奴なんかへ何を入れたんだろ...。
昨日のことで広季までも信じられなくなっていた。