恋の旋律
♪広季♪
(むぅ.最近仲良いな、あの二人)
俺はシャーペンをいじりながらちらっとあの二人を見ていた。
「広季っなに見てんだよ!」
後ろの席の雅也にテンッと肩を叩かれた。
「あ、いやぁ渋川と田渕仲良いなって」
「渋川ありゃ田渕に惚れたな~」
「えっ!なんでわかんの?」
俺は思わず雅也の手を叩いた。
「女の勘ならぬ男の勘♪」
と決めポーズ。
「マジで~」
俺は思わずニヤリと笑った。
でも俺は心の中じゃなぜか笑えない自分が居た。