恋の旋律



真面目に集中してやってたのにうちの集中を遮ったのは渋川だった。



「田渕ぃ」

「なに?」

「針に糸通して!」



「は?高梨にでも頼めよ」

うちは思い切り口が悪くなった。


「だって広季もできないんだもん」


なー?と渋川と高梨は頷いた。


「っつーことでお願い~」


ダルッι


「やだよι自分でやれや!」


「良いじゃんケチィ」


渋川は針と糸をうちに差し出しながら口を尖らせた。



「ひどーい田渕!渋川困ってんのに」


高梨はニヤリと笑って言った。


「じゃあ高梨がやってやれよ!」


「俺出来ないし~♪」


「腹立つ~~~~~~」




ホントになんなんなの!?


このウザ男子二人組ぃ!!!




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