恋の旋律
「はい!不器用な渋川くん!」
少し乱暴気味に針を渋川に渡した。
「さぁんきゅ♪さすが家庭科の天才.由菜様♪」
「はぁ?」
(家庭科の天才由菜様…)
ウケるッ!!
「さすが由菜様~渋川を手伝う余裕まであるなんて!」
俺は面白半分でノってみた。
みるみる田渕のホッペは真っ赤になった。
「由菜様~いひひ」
渋川は田渕を挑発!
「うっさーーい!早くやれよバカ!」
「わかりましたよ由菜様!」
渋川はニヤリと笑っている。
「様やめてっつーの!」
田渕は完全に渋川のペースに巻き込まれた。
「いいじゃん!天才には様付けなきゃ~なっ広季♪」
突然俺に話を振った。
「当たり前じゃん♪」
とりあえず流しとく。
「うわー高梨まで!最悪ι殺してぇ!この二人!」
出た!田渕の腹黒発言!
「「ご勘弁を由菜様♪」」
「死ーねー!!!!!」
こんな反応が面白くてしばらく俺と渋川でいじってた。