恋の旋律
♪広季♪
「俺ってサイテーだな」
帰るなり鞄を投げ捨て、そこにあったパンにかぶりついた。
「死んでも…か」
そんなに俺を嫌いなのかな?
期待…していいかな?
田渕は俺があんな嘘をついて、それに腹立ったからあんな出まかせを言ったって...期待しちゃダメかな??
次の日.行き途中に田渕と会った。
「あっおはよ」
田渕は笑って言った。
「おはよ、珍しいな、朝に会うのは」
俺は正直嬉しくて思わず笑顔がこぼれた。
「ねっ♪」
田渕は空を見ながら言った。
「…田渕昨日は…「あれってホントの気持ち?それとも嘘?」えっ…」
言おうとしたことをサラっと言われたι
「…嘘に決まってんじゃん!田渕はあれは嘘?ホント?」
「嘘だよ!」
田渕は照れたのか俯いた。
「むしろ反対…」
俺はビックリした。田渕はいつの間にか俺を真っ直ぐ見つめていた。