恋の旋律
「反対って…?」
俺は田渕の目を見てるのが恥ずかしくなって目を逸らした。
「わかって…くれないの?」
田渕はジッと見つめてくる。
「俺ッ…自惚れていい?」
「え…?」
俺は一度大きく息を吸った。
「田渕が...俺を好きって自惚れていい??
てかそうなってほしい」
俺はそっと田渕を抱きしめた。
ここ裏道で良かった。
誰も通らない。
「たっ高梨…!?」
ワタワタと焦っている田渕。
そんな姿が可愛くて…。
「好きなんだよ、チビで腹黒くて、口悪いのに、可愛くてすげぇ器用で優しい田渕が」
「…フフッ何それ褒めてんの?けなしてんの?」
俺の腕の中で田渕は笑う。
「田渕の気持ちは…?」
俺は少し腕の力を強めた。