恋の旋律
当日。
「ヤバッ寝坊したッ!」
見事に寝坊ι駅から遠いからヤバいかも!
実に渋川も同じく寝坊していたι
約束の10時。
「遅いな~」
駅から一番近い由菜が家を9時59分に出ても誰も駅に居なかった。
「あっ田渕!」
広季が走ってきた。
「あっ三分遅刻~」
由菜は罵ってみた。
「すいません~
てかさ、田渕いつもそんな感じの私服着てるの?」
由菜は今日は普通にオシャレしたつもりはなかった。
フリフリ系は大嫌いな由菜はいつもカジュアル。
「うん、まぁ」
「へー!なんかイメージと違ったな~」
「そうなの?」
「イメージ的になんか白とか水色とか着てそうな感じだったから...黒着ててビックリした」
広季の中の由菜はなんだかファンシーだったみたい。
「いやさ~うち女の子らしくないからさっキャ!」
広季は由菜の頬にキスした。
「仕草とかは可愛いのに♪」
「~~~~~っ///」
由菜は真っ赤になっていた。
「「おーい!」」
うちは渋川とそこでばったり会い、二人でダッシュで向かっていたι
「おそーい!」
「あーぁ、10分遅刻ι」
由菜ちゃんと高梨は少しご機嫌ナナメ…でもないかι
めっちゃ笑顔だし。