恋の旋律
園内に入り、有沢がバサッと園内地図を広げた。
「おぉ☆ジェットコースター!!!!!」
広季は目を輝かせて言った。
「俺も乗りてぇ!」
俺は広季の方へ歩み寄った。
「じゃあジェットコースター行きますかって由菜ちゃん!?」
有沢はクルッと後ろを向いた。
田渕はベンチに座っていた。
「行ってらぁ~♪」
ヒラヒラと手を振る。
「ちょっ行かねぇの?」
広季はムスッとしながら言った。
「だってさぁ…乗り物酔いするし~高所恐怖症だしぃ~しかも見てみ?」
田渕が指差した方を見ると…。
「身長制限…155㎝以上…」
有沢が言った。
「うち…乗れないι」
田渕は俯いていた。
「うわっ俺も乗れねぇじゃん!」
広季が叫んだ。
「ウソッうちだって156㎝あんのに!?」
「俺153㎝...」
広季は顔を真っ赤にさせた。
「ちっこ!お前ら!俺168㎝あるよ?」
俺はニヤリとしながら言ってみた。
「えぇ!!!うちより20㎝も高…」
と言いかけて田渕は口を押さえた。
「たっ田渕…148㎝?」
広季が恐る恐る聞いた。