恋の旋律
♪由菜♪
「くっ暗ぁい…ι」
「当たり前だろιお化け屋敷だぞ」
美咲は渋川の腕に張り付いていた。
「……ι」
やっぱ怖いやぁ…ι
うちはそっと高梨の手を掴んだ。
「たっ田渕!?」
高梨は焦っていた。
暗いから表情はよく見えない。
「やっぱちょっと怖いι」
うちは素直に言ってみた。
「おっお前意外とビビりなんだな!」
「うっうるさい!」
と手を離そうとしたら逆に掴まれた。
「離せとは言ってねぇだろ…」
「なに?高梨も怖いの? ((笑」
「ちげぇよ鈍感!少しはわかれよ!」
高梨はペシッとうちの頭を叩いた。
「だって…わかったけど高梨の口から聞きたかった…」
ギュッと高梨の手を強く握った。
「おまっ…怖さで頭おかしくなったのか!?そんな素直...」
「だ…め?」
うちは高梨を見上げた。
「その顔反則…」
高梨は真っ赤になって手のつなぎ方を変えて手を組んだ感じになった。
「なぁにラブラブしてんだよー」
ヌッと渋川が後ろから囁いた。
「っキャー!!!!!!!」
うちはビックリして思わず高梨に抱きついてしまった。
「っあ!あっ…ちょ!たっ田渕!!!????」
高梨はすっごく焦っていた。
「ごめっ…!渋川のバカァ!」
うちは渋川のお腹を殴った。
「うっ…ιてかさ有沢が俺からくっついて離れない…ι」
渋川が指差したのは腕に張り付いて顔を埋めていた美咲だった。
「みっ美咲ぁ~?」
「…怖いι」
「いやまだここ通路だしιこれから本番だからι」
「えっそうなの!?」
美咲は顔を上げた。
(((おいおい、勘弁してくれよ天然~ι)))