恋の旋律
「いやぁすいませんでした~ι」
美咲はアハハと言いながら謝った。
「ったく!」
渋川はバシッと美咲の頭を叩いた。
「いたぁιお詫びに飲み物奢るから許して~」
「「「ラッキー!」」」
と美咲は飲み物を買いに、高梨はトイレへ行った。
「それにしても田渕幽霊殴るとはなぁ~」
「ぅιホント本能で殴っちゃったι」
「野性的!」
と渋川と盛り上がっていた。
「あっあそこにベンチあるからあそこで待つか!」
渋川が30mくらい離れたベンチを指指した。
「うん!っわ!」
うちは一歩目で躓いた!
「あぶねっ!」
渋川はハシッとうちの体を支えた。
「ありがとι渋川」
うちは態勢を整えようと離れた瞬間…
ギュッ!
「…渋川!?」
うちはあっという間に渋川の腕に包まれた。
「はっ離してッ…」
離れようとしても腕の力がハンパない。
「…好きだ」
「…!」
渋川は囁くように言った。
うちは思わず抵抗していた手を緩めた。
「渋川…?」
うちは渋川を見上げた。
真っ赤になって一心にうちを見つめていた。
「………渋川…どういうつもりだよ」