恋の旋律



♪広季♪



トイレから出たら田渕が躓いてそれを渋川が支えていた。


「あっ…!!!」


俺は駆け寄ろうとしたら渋川が田渕を抱きしめていた。


田渕は抵抗していたのに渋川は離そうとしない。


そして田渕が抵抗するのを止めた。


多分、渋川が告白した。



俺はそこから動けなくなった。



でも見つめ合ってる二人にムカッとして(てか渋川だけにだけどなι)俺は二人の元に駆け寄った。



「高梨ッ!」


渋川は俺の登場で手を緩めた。


その隙に田渕は離れた。



「どういうつもりだよ?」


「……どうもこうも…俺は田渕が好きなんだよ」


「はぁ?だからって今は田渕は俺と…「抑えきれなかった…」…?」


俺が言いかけたのを渋川が遮った。



「広季が田渕を好きって知ったとき、俺はすでに田渕に惚れてた。

この気持ちは心にしまおうとした。けど…無理だった…」



渋川は俯きながら言った。



「なにかあったの?ごめん飲み物なんか混んでて…」


有沢が戻ってきた。


田渕が事情を話した。



「渋川…」


有沢の表情がみるみる曇っていた。


「…!美咲もしかして」


田渕がなにか言いかけたとき有沢はダッシュでどこかへ行ってしまった。


「美咲ッ!!!!」


田渕はそれを追いかけた。




< 57 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop