恋の旋律
由菜Side
「美咲ッ!」
うちは全速力で美咲を追いかけた。
すると美咲はピタッと止まった。
「美咲ッ美咲…渋川のこと…」
「好きだよ…今回の計画だって渋川と話せるチャンスを作ろうとしたから…」
美咲は泣いてしまった。
「美咲…」
うちは美咲を抱きしめた。
「うちっ…ふっ…え…」
「大丈夫だよ…うちが渋川を好きになんてならないから」
「美咲にもチャンスあるから…頑張って…」
うちは美咲の頭を撫でた。
「由菜ちゃん…ありがとだから由菜ちゃんはモテるんだよね」
「モテないよ…!」
「モテるじゃん!現に二人から好かれてるじゃん」
「そっそれは…」
言いかけで遠くから声がした。
「おーい!」
・・・由菜Side終わり