恋の旋律



夜。


お風呂でうちは一気に感情が溢れ出て涙が止まらなくなった。


「っ…なんで…あんな奴らのために…」



ホントにあいつらに広季やうちを殺せたのか…?



あの時パニック状態で何も考えられなかった。



だったあのナイフを見たら誰だってパニクるでしょ…。


「こうするしか…なかったのかな…」


目をつぶればあの広季と離れた時の…


広季の悲しい顔………。



幻滅したかな…?



あんな脅しにまんまとはまったうちに──…。



自分に…あいつらに腹立つ。



「いつか絶対復讐する…」



うちは呟いてお風呂を出た。




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