恋の旋律



「///!?」


「今の俺の気持ち…でもまだ曖昧…」



渋川はなんか切ない顔をしていた。



「うちは…いつまでも待ってるから…」



うちはそう言って走って倉庫へ行った。




帰り道。



「由菜…渋川さぁ、もう有沢を好きだと思わない?」



「……やっぱ、まだ気持ちが曖昧なんだと思う
渋川はあぁ見えて優しいから...テキトーに返事して、美咲を傷付けたくないんだよ」


「まだ…頭に由菜の姿が頭をよぎるんじゃないか?」


「………うちのせいで…渋川が悩んで、美咲が苦しんでる…うち…どうすれば…」



「由菜は…悪くないよ
仕方ないんだ…これが、運命なんだよ?」


「…うん」




渋川Side



「……………曖昧…」



気持ちに任せて行動したら、頬にキスしてた。



「好き…なのか?」



有沢の方が頭に浮かぶけど…やっぱ田渕も頭に浮かぶ。



こんな気持ちで有沢の気持ちに答えたら、有沢は悲しむだろうな…。



傷つけることはできない。


傷付けることは……。




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