恋の旋律
学校の前は交通量の多い道路がある。
「中本…!待って!」
「来ないで…キャアアア!」
中本の悲鳴と
車のブレーキ音
気付けば、中本は血を流して倒れていた。
「……嘘だろ?」
中本は事故の後遺症で
記憶喪失になった。
親でさえ、覚えてなかった。
俺が悪いと思ってた。
でも翌々調べたら、中本をひいた運転手からアルコールが検知された。
俺は居合わせた、ということになっていた。
「…ごめん、中本」
病院に行って、謝ったけど返ってきた言葉は無情にも
「…?誰?」
だった。