恋の旋律
気持ちの変化
次の日。
「そう…だったんだ」
うちは、昼休みに渋川の過去を聞いた。
そこには由菜ちゃんと高梨も居合わせた。
「………渋川は充分…反省してんじゃん、それで良いのよ
中本さんも、悪い気はしないよ
それに、美咲の事は遊びとかじゃなくて、真面目に考えてるんだってのが美咲に伝わってんだから、傷付きやしないよ!
何てったって美咲のハートは鋼だし☆」
由菜ちゃんはサラっと言った。
なんか由菜ちゃんの言葉ってなんか重みがある。
「そうかな…」
「そうだよ!渋川、らしくないよ、そんな萎れちゃ~元気出せよ♪」
高梨も励ましていた。
「うち、返事急がないから…だから…ゆっくり決めて?」
うちは渋川にそっと触れた。
「…サンキュー」
渋川は少し微笑んだ。
いつの間にか、由菜ちゃんと高梨が居なくなっていた。