遠距離恋愛
「俺黙ってられなくてさ
最近の里菜ずっと元気ないし
いつも泣きそうな顔してて
そんな顔させてるお前の彼氏にムカついてさ
里菜のこと困らせるつもりなんてなかったんだけど
気づいたら勝手に電話出てた」
朝....
「俺、俺さー……」
下を向いた朝は言いかけたまま言葉を止めた
少し見える朝の顔は言葉を言おうかどうか迷っているようで
落ち着かない雰囲気を出していた
「...朝?」
勇気を出して呼んでみた
顔を上げた朝の顔には迷いがもう消えていて
真剣な瞳で私を見つめていた
「俺、里菜のことが好きだ」
強い強い言葉を発して...