遠距離恋愛
「あの.....」
なんだか改まってしまって上手く言葉が出てこない
それに何を言っていいかわからない
私は.....
私はね......
頭に浮かぶのはやっぱりあの人の顔なんだ
「朝、私ね....
朝の気持ち嬉しいけど...
すごくすごく嬉しいんだけど...
私はやっぱり―……」
「ストップ!!」
「えっ?」
私の目の前に朝の香り
温かい温もり
私は朝の腕の中にいた....
「や、朝離して」
「わかってる.....
里菜が好きな奴はわかってる
俺のこと友達としてしか思ってないのも十分わかってるから
けど少しだけ...
真剣に俺のこと考えてくれないか?
振るならそれからにして....」
「朝.....」
こんな朝を私は初めて見た
まだまだ私は朝のことを知らないのかもしれない
ううん
全然知らないんだ