遠距離恋愛


「里菜?」


「あ、うん

心配かけてごめんね

もう大丈夫だから」



いけない

私ってばぼーっとしすぎだ……



「里菜さ....
まだ元気じゃなくない?

本当に熱下がったの?」


早苗の手が私のおでこに触れた


「早苗、私熱下がったよ?」



「じゃあ...
また樹君と何かあった?」



ドキッ


「な、なんにもないよ?」


「嘘

里菜は全部顔に出てるんだから

元気ないのバレバレだって




何があったの?

私でよければ話聞くよ?」



早苗―……

そんな言葉かけられたらもう我慢できなくて
私の瞳から涙が溢れ出していた



「早苗……

私…私どうしたらいいかわからなくて……


どうしよう……」



誰かに聞いてもらいたかったんだ....

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