遠距離恋愛


「熱....下がったんだな

もう体大丈夫なのか?」


「…うん」


少しの会話とぎこちない雰囲気


朝の顔がちゃんと見れなくて、私の顔は下に向いたまま



「里菜、講義の後時間作って」

「えっ!?」


「ちゃんと話したいことあるから」


一瞬合った朝の瞳はあの日のように真剣で
ただ「うん」と無言で頷くことしかできなかった


「じゃあまた後でな」




朝は私の横を通りすぎて前の方の席に座る


いつもは隣に座っているのに



この距離がやけに寂しい





ねぇ、朝

もう……
友達には戻れないのかなぁ?


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