遠距離恋愛
それから樹からこっちに帰ってくるまでの経緯を聞いた
私のために学校も部活も休んで来てくれたんだ―……
申し訳ない気持ちがありながらも素直に嬉しかった
樹は私より勉強や部活が大切なんじゃないかって不安だったから
そんなことないんだって実感できて本当に嬉しかったんだ
「俺たち、最近らしくないよな
前みたいに言いたいこと言ってお互いのこと理解しあえてないし」
「うん...」
ずっと樹と話さないといけなかったこと
「俺、寂しかったよ
里菜が我慢して「会いたい」って言ってくれなかったこと」
「えっ!?」
「きっと俺のためなんだろうけどさ....
俺は里菜に素直に言ってもらいたかった」
「だって!!
そんなの……樹困らせるだけだもん」
私だって言いたかった
ずっとずっと我慢してたけど
言いたかったんだよ