遠距離恋愛

「樹が合コン行ったって聞いた時も本当はすごく悲しくて....怒りたかった」



電話では言えなかったことが今樹を目の前にしたら素直に言える

偽りのない本当の私になれる


「キスのことだって....
私の樹なのにって

なんで簡単にさせちゃってるのよって
本当は言いたかったのに

ケンカしてすれ違ったらただでさえ距離が離れてるのに
もっともっと離れちゃう気がして怖かった


だから怒れなかったんだ」



気づいたら私の瞳に涙が溜まっていた



「そっか...」


樹が頭を優しく撫でてくれた

優しい優しい樹の手


こんなにも愛しい人は樹しかいないのに
私はどうしてすれ違う方に向かっていったんだろうね

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