遠距離恋愛
「俺もちょっと...
いや、かなり妬いた」
「えっ?」
「違う男に抱きしめられてて?
そのうえキスまでされそうになってるし」
樹がヤキモチ?
いつも私ばっかりヤキモチ妬いてたのにー……
「なんか...ちょっと嬉しいかも
樹がヤキモチ妬いてくれた」
不謹慎にも笑みをこぼしたら
「ばーか」
ゴツン
樹に軽く頭を叩かれた
「痛いょ!!」
「今のは里菜が悪いから」
「むー~」
たまにいじわるな樹
けどそんな樹も好きなんだ
「里菜、こっち向いて?」
樹の優しい声が私に向けられる
大好きな樹の声
「ん?」
私は素直に樹の方を見る
そこに待っていたのはー……
「好きだよ」
ずっとずっと聞きたかった言葉と
甘い甘い樹からのキスだった