雷鳴、二人寄り添って~終幕の雷後編
「ふふふっ。
特別な日かぁ…
何しよっかな?」
ウロウロしながら浮かれていると、ドアに頭をぶつけた。
「昇一!
静かにしてちょうだい」
寝室から母親の罵声が飛んだ。
気を取り直してテレビを点けた。
「何だ?
台風か?」
朝のニュース番組は内容が荒々しかった。
「それでは現場にいる南テレビの高山さん、現在の状況を教えてください!」
「はい、こちら南大東島からお伝えします!
え〜こちらはただ今とんでもない状況に見舞われています!
あちらの海を観てください!
ものすごい大きさの竜巻が発生しております!」