白黒プリンスと囚われのメイドさま

 振り向くと咲弥は慌てて、笑いを押さえ、無表情を繕う。


 「…やっぱり変だよね~あだ名がパンダなんて~」


 「パンダパンダと言うな!」


 俺はキレまくる!!


 後ろでまた…咲弥は笑い出した。

 「ともかく…席に…ご案内します」


 俺たち3人を彼女は席に案内。


 俺は椅子に座り…辺りを見回す。


 初めてのファミレス。


 「!!?」

 見つけた!!宝物を見つけたかのように俺の瞳は輝く。

 壁に貼られた新商品「パンダランチ」のポスター。

 「蓮君は何する?」



 「パンダランチ…」



 無意識に俺は呟く。

< 10 / 263 >

この作品をシェア

pagetop