白黒プリンスと囚われのメイドさま
「マジで?蓮君」
「え、あ…まさか~あれはキッズメニューだろ??」
「アイスコーヒー二つ…お願いします」
オーダーを取る彼女に咲弥が返す。
「私は~苺パフェで~お願い~。パンダ」
「…はい…畏まりました…ご注文繰返します…アイス二つに苺パフェですね…お水をお持ち致しますので暫くお待ちください」
彼女はベラベラと喋り続けて…厨房に戻っていった。
「あのお友達はあだ名がパンダさんなんですか~」
「うんまあね~本人は相当気にしてるけど…私はパンダって呼ぶの…」
「亜子さまは人が悪いですね~」
俺はパンダランチのポスターを見つめる。
パンダの形のご飯。俺のダイスキなから揚げ、ハンバーグとポテトが回りを飾り、デザートはパンダマークのゼリーにみかん。
食べたい…。
俺はゴクリと生唾を飲み込む。