白黒プリンスと囚われのメイドさま

 「マジで?蓮君」


 「え、あ…まさか~あれはキッズメニューだろ??」

 「アイスコーヒー二つ…お願いします」


 オーダーを取る彼女に咲弥が返す。


 「私は~苺パフェで~お願い~。パンダ」


 「…はい…畏まりました…ご注文繰返します…アイス二つに苺パフェですね…お水をお持ち致しますので暫くお待ちください」


 彼女はベラベラと喋り続けて…厨房に戻っていった。


 「あのお友達はあだ名がパンダさんなんですか~」



 「うんまあね~本人は相当気にしてるけど…私はパンダって呼ぶの…」

 「亜子さまは人が悪いですね~」


 俺はパンダランチのポスターを見つめる。



 パンダの形のご飯。俺のダイスキなから揚げ、ハンバーグとポテトが回りを飾り、デザートはパンダマークのゼリーにみかん。



 食べたい…。


 俺はゴクリと生唾を飲み込む。


< 11 / 263 >

この作品をシェア

pagetop