白黒プリンスと囚われのメイドさま

 「……お前は今でもそんなどうしようもないオトコをスキなのか?そんなに良かったのか?体が…」

 「私は!!?」


 圭吾と私は確かに付き合っていたが…キス止まり。

 体のかんけーはなかった。


 「……蓮さまにそんなこと聞かれる…筋合いはないと思います…」

 「俺はお前の主だ。お前のこと何でも知る必要はある…違うか?」


 「……主なら…仕える人の気持ちまで…干渉していいんですか?」

 「……ああ~」

 
 「蓮さまは間違っています!!」


 私は言わずには居られなかった。

 「如月家の帝王学には欠けた物があると咲弥さんが言っていました」

 「!?」

 「人を思い遣る気持ちです…あなたはいずれ、如月家の当主となる方…人を思う気持ちがなければ…人は誰も付いて来ません!!」


 「俺にお前…説教するのか??」
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