白黒プリンスと囚われのメイドさま

 「……失礼します」

 亜子が俺にお茶を持って来た。


 「俺はこれで失礼します」

 「ああ~」

 俺は席に座り、理人を見送る。

 亜子は生徒会の書記係。

 俺と亜子が親密になったのは生徒会がきっかけ。

 「お茶…此処において置きます」

 「ああ…下がっていいぞ」

 「下がって…って??…蓮君…夏休み…毎日…メールしてたのに…どうして?返信
してくれなかったの?」


 夏休み…放置した恨み言を言い始めた…。


 ウザイ…。

 俺は耳を塞ぎたくなる。


 他のオンナからも同様の事を…言われてマジで…キレそうだ。


 でも…こいつは…美紗緒のツレ…。


 「すまない…。俺は…お前とはもう…付き合えない…他のオンナとも手を切るつもりだ」


 「!!!?」


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