白黒プリンスと囚われのメイドさま

 「まあ…そうですね」

 いつの間にか…咲弥が俺たちのそばに居た。

 「お前…いつの間に??」

 「蓮さまの真剣なお顔を拝見しまして何かあるかと思い…付いて参りました」


 「……」


 「安心して下さい…美紗緒さんは厨房ですから…」

 俺は咲弥の言葉に胸を撫で下ろす。


 「……蓮さま…美紗緒さんを愛してると言うことですね」


 咲弥は俺に念を押した。


 「…ああ…」


 「ただの遊びでお済ましになさるつもりですか?」



 「それは…出来れば…ずっと…美紗緒にはこの屋敷に居て欲しいと思ってる…」


 


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