白黒プリンスと囚われのメイドさま
Act11 一つのベット

「……」

 いきなり…夕食の玉葱を剥いていた私の元に蓮さまがやって来た。

 そしていつもの命令口調で……私にプロポーズ??愛を叫んだ!!

 「蓮さま…何か悪い物…食べられました?」


 私は蓮さまの額に…手を当てた。

 「熱はないみたいですね…」

 「……お、お前……!!?」


 蓮さま…右手に拳を作り、ブチギレ寸前!!?


 「俺は…マジで…お前にプロポーズしてんだ…俺のプロポーズ…断るなよ!!主である俺の命令だ!!」

 「……私はメイドで…」


 「メイドは今日限りでおしまいだ…明日から俺の花嫁だ!!」

 「!!!!?」

 いきなり…私を蓮さま…お姫さま抱っこ!!?

 私は剥いた玉葱をぽろりと床に落とした。

 「玉葱!!?」

 「後は…咲弥たちに任せろ!!」


 私は厨房から連れ出された。
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