白黒プリンスと囚われのメイドさま
「何??俺たちって両思い?」
「…みたいですね…」
「……早く…言えばよかったな……俺はてっきり…神かと…思ってた」
「神さんは…」
「……俺は…どれだけ…お前の為に悩んだと思ってる?分かるか?眠れなかっ
たりしたこともあった…お前が母親を亡くした時…俺も…悲しくなった……
もう一度、お前の笑顔が…見たいとずっと思ってた…」
「蓮さま?」
蓮さまは私を抱き締めた。
ステファンを抱くようにギュッと。
「苦しいです…蓮さま」
「つい…力が入り過ぎた…」
蓮さまは力の篭った腕を緩め、私から少し体を離す。
顔は至近距離。