白黒プリンスと囚われのメイドさま
「……朝から甘いね~」
神さんは咲弥さんにも報告。
「神…お前…何度も言うが…ノックくらいしろよ!」
蓮さまは神さんを叱り飛ばす。
「はいはい…これからは気をつけます」
神さんは適当に蓮さまをあしらう。
いつもの朝の光景。
一つだけ違うのは私も蓮さまと一緒に食事をしていた。
「おい?咲弥…何で~朝からスッポン鍋?」
「精力増強の為です…蓮さま」
「はぁ??…言っとくけど…俺は大丈夫だ!いらない心配をするな…」
「そうでございますか…申し訳ありませんでした」
咲弥さんは半分笑って、頭を下げる。
「どいつもこいつも…」
蓮さまはブツブツ…。
私は面白くて、思わず…笑う。
「…美紗緒の笑顔見たのは久しぶりだな♪」
蓮さまは私の笑顔に安堵の表情を浮かべた。