白黒プリンスと囚われのメイドさま

 蓮さまが帰宅。

 帰宅するなり、蓮さまは私を部屋に連れ込む。

 「お前…神にダンスの手ほどきを受けてたのか?」

 「はい…まあ~2時間くらいでしょうか?」

 「2時間??2時間も神と手を握ってたのか?」

 「まあ~」

 蓮さまは不機嫌顔になり、唇を尖らせる。



 嫉妬深い…蓮さま…。
 

 そして、私を一緒にソファーに座らせた。

 「俺がダンスを教える!…明日から…いいと後で咲弥に伝えておく」

 「え、あ…はい」


 蓮さまは神さんに完全に嫉妬。

 嫉妬してくれるのはウレシイけど…嫉妬される神さんは少々、気の毒。

 「!!?」

 蓮さまは私の肩を抱き、強引に自分の方に引き寄せる。


 「蓮さま?」
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