白黒プリンスと囚われのメイドさま
俺たちもふざけて蓮さまに加担。
悪戯を楽しんだ!!
それをいつも徹さまは羨ましそうに見つめていた。
もともと体の弱い…徹さまはガッコにも行けず…自室に居る事が多かった。
しかし…如月家の次期当主となる徹さまには当主となる帝王学を叩き込まれていた。
「蓮や神、理人が羨ましい~」
それが徹さまの口癖。
そんな徹に同情するかのように…蓮さまは時々…徹さまと入れ替わり…おじい
さまが教える帝王学を学んだ。
そんな徹さまが…湖で溺死したのはおたふく風邪を煩われた後だった。
あれから…10年の月日が流れていた。
蓮さまが次期当主となり…神はアメリカに留学。
お目付け役は俺一人になった。しかし…神のように蓮さまは俺には心を開かなかった。