白黒プリンスと囚われのメイドさま

 翌日。

 川本は朝から教室には行かず…生徒会室に居た。

 「…蓮君に会い辛くて…」

 「でも…悪いと思っているから…ガッコには来たんだろ?」

 「……そうだけど…」

 川本の表情は硬い。

 「!?」

 ノックもなしに、扉が開いた。

 「……」

 蓮さまが険しい表情で入って来た。

 「亜子…探したぞ…昨日ことで聞きたいことがある」

 「……」

 俺は川本と蓮さまの間に入る。

 「どけ!理人!!」

 蓮さまはギロリと俺を睨み据える。

 「…こいつは美紗緒を階段から突き落したんだ!」

 「あれは美紗緒が勝手に…私は何もしてない!!」

 川本が反論。
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