白黒プリンスと囚われのメイドさま

 「……」

 「…湖にも…行きました」

 「…そうか…」

 「もしかして…神さんですか?徹さまが見つかった場所に花を手向けられたのは…?」

 「……俺はそんなこと一度もしたことがない…たぶん…それは咲弥だ」

 「咲弥さん?」

 美紗緒ちゃんは首を傾げた。

 「徹が亡くなった後…事故ではなく事件だと言って刑事さんは捜査をしていた…
でも…その刑事さんも湖で溺死した。二つとも…事故だと警察は片付けて、撤退」


 「……」


 「でも事故ではない…あれは…事件なんだ…俺は見てんだ…徹が殺される現場を…」


 「!!!?」

 「神!!?それはホントか?」


 就寝しているはずの蓮が俺たちの前に現れた。
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