白黒プリンスと囚われのメイドさま
「誰が殺した?」
蓮が俺の肩を掴む。
咲弥と同じように…俺を問い詰める。
「…それは言えない…言えば…俺と理人が…」
「……」
「……」
蓮は咲弥のように俺を激しく詰らなかった。
犯人が誰か…悟ったのか…俺を憐れむように見つめた。
「蓮…!?」
「……」
「……お前が…アメリカに行ったのは…これが原因か?」
「……ああ…」
そうだ…徹の事件を忘れる為…。俺の家族を護る為に…俺は留学した…。
「……そうか…明日…俺は充叔父さまに真実を確かめる」
「蓮…それは危険だ。旦那さまにまず…話をするんだ。如月家の存亡に関わる
問題だ」