白黒プリンスと囚われのメイドさま

 「……蓮!?」

最初は俺が抱き締めると…戸惑い体を強張らせていたが…最近は俺に体を預ける
ようになった。

 美紗緒も俺に抱きついてくれる。

 でも…俺たちは…まだ…Hはしていなかった。

 俺の誕生日パーティから1週間。

 色んなことが有り過ぎた。

 「咲弥さん…もう戻って来ないんですか?」

 「戻って来ない…」

 強く抱き合った体を少し離し合い、会話を交わす。

 「美紗緒お前は…ずっと俺のそばに居てくれ」

 「はい」

 美紗緒は迷いなく、俺を真っ直ぐに見つめ返してくれた。




 本当に美紗緒の幸せを望むなら俺は美紗緒を手離ないといけないんだろうか?

 

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