白黒プリンスと囚われのメイドさま

 咲弥さんよりも2歳上か…。

 「!?」

 柚木さんの上着ポッケに入ったケータイが鳴り響く。

 「もしもし…」

 柚木さんはケータイに出た。

 「!!!?アポなしに??徳川家の使いが??」

 徳川??

 柚木さんは驚いた顔でケータイを切る。


 「美紗緒さまあなたに徳川家の使いで藤代と言う方が…来られています」

 「徳川って?」

 「あの徳川幕府の子孫ですよ」

 「えっ!!!?」

 「いったい何用でしょうか?」

 「さあっ~」

 私は首を傾げるしかない。

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