白黒プリンスと囚われのメイドさま

 その彼がパンダランチ??


 彼は私に言った。


 「お前は囚われるんだ」


 私はすっごくヤバイ物を見たのかもしれない。


 「私は仕事中なんで…後でお話は聞きます!!」


 「何時にバイト終わるんだ?」


 彼は私の右手首を掴んだ。


 「…20時です」


 「後…6時間もあるじゃないか??俺は待てない」

 「そうおしゃられても…」


 私の手首は掴む彼の力は強い。


 「蓮さま、手はお放し下さい。蓮さまを邸宅に戻した後…私は彼女を迎えに行
き邸宅にお連れします…」

 彼は私の手から手を離した。


 でも黒曜石の瞳で私を一途に見つめる。


 「俺を送っている間に逃げたらどうする?」


 「私は逃げません…バイト中なんで失礼します」


 私は踵を返す。

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