白黒プリンスと囚われのメイドさま

 誰も居ない生徒会室。

 「失礼します」

 美紗緒が俺の言う通り…やって来た。

 俺は窓のカーテンを隙間なく閉める。

 「……蓮?」

 「…何で勝手に出て行った?」

 「それは…」

 「……分かってる分かっている…俺とお前が結ばれない…恋人だってことくらい…
でも…俺は…」

 俺は美紗緒を抱き締める。

 美紗緒の匂い、温もり…そして感触…。

 「蓮…」

 美紗緒の唇に唇を押し付ける。

 戸惑い気味だった美紗緒も俺の気持ちに応える。

 角度を何度も変え、互いの唇を貪り合う。

 美紗緒の方からだった…舌を入れて来たのは…。

 
< 221 / 263 >

この作品をシェア

pagetop