白黒プリンスと囚われのメイドさま

 兄貴が亡くなり…彼女は悲しみに暮れていた。

 これから結婚して幸せになろうと二人は新居を決め…式の準備もしていた。



 その矢先の溺死。


 
 あざみさんの悲しむ背中を俺は見つめ…後ろから…抱き締め、自分の気持ちを
伝えた。

 でも…今は拓斗の気持ちは受け入れられないと断られた。


 フラれるのは目に見えていた。それでも…コクらずには居られなかった。


 兄貴を追って自殺しそうな様相のあざみさん。

 俺はあざみさんを現に繋ぎとめたかった。


 フラレても…俺は執拗にあざみさんに迫った。


 二人で夜を明かし、「明斗のことを忘れたら…拓斗の気持ちを受け入れる」



 約束を交わした。


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