白黒プリンスと囚われのメイドさま

 仕事とは言え…少し…嫌そう?

 「イヤなら断ればいいのに…」

 蓮がヤッキーに呟く。

 「……断われるなら…着る前に断ってます…」

 「……断れなかったことか…」

 「……蓮さんがしますか?」

 ヤッキーが蓮にカチューシャを付ける。

 「うっ…」

 「似合ってますよ^0^蓮さん」

 神がデジタルカメラで蓮のカチューシャ姿を激写!!

 「…おい!!?神!!?」

 蓮は神を狭い控え室の中で追い回す。

 私とヤッキーは顔を見合わせ、笑う。

 少し切れ長の瞳に端正な顔立ちのヤッキー。

 14歳でも…私よりも背は高いし、思わず頬を染める。

 

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